はいどうもこんにちは、ロン・タイランです。
先日はWAVESのPlatinumバンドルを使って音源をミックスするっていう動画を作ったんだけど、見てくれました?
今日は、あの動画の続きにもなるような、プラグインの話をしたいと思います。
「業界標準」WAVES Platinumという“教科書”
動画でも触れたけど、WAVESのPlatinumは昔からある老舗中の老舗、まさに「業界標準」と言われるプラグインバンドルだよね。
もちろん、もっと上位のHorizonやMercuryみたいな巨大なバンドルもあるし、Platinumはその中では一番お求めやすい価格帯。でも重要なのは、これが「入り口」でありながら、プロが長年使ってきた「音の基礎」や「歴史」そのものを体験できるってことだったりする。
いわゆる初心者でもすぐに手を伸ばせて、それでいてプロが使っている「あの音」を簡単にシミュレートできる。まだ試したことがない人は、一度この“教科書”に触れてみる価値は絶対あると思う。
AIミキシングの時代へ
で、今回のブログはですね、またちょっと趣を変えて、「AIミキシング」そして「AIマスタリング」というところに焦点を当てたいと思います。
昨今ではね、手軽なAIマスタリングサービスも増えたし、AIを搭載したプラグイン自体も本当に増えてきた。
そんな中、実は最近、僕も2つのAIプラグインバンドルを購入しました。今日はその2つがめちゃくちゃ面白かったので、紹介したいと思います。
1. Sonible (ソナイブル) Learn Bundle — “AI”が“人間”を教育する
まず一つ目。Sonnibleっていうブランドの「Learn Bundle」っていうのを購入しました。
これがね、すごく面白いバンドルで、全部のプラグインが「学習しながら使えるAIプラグイン」なんだよね。
「え、誰が学習するの?」って話なんだけど、もちろんプラグイン側のAIも学習してるんだろうけど、それ以上に、使う「こちら側(人間)」がめちゃくちゃ学習できるプラグインになってる。
どういうことかって言うと、とにかく「視覚的」。
プラグインって、ツマミを回して「なんとなく音が変わった」のはわかっても、内部で「何がどう作用しているか」って、結構ブラックボックスだったりするよね。
Sonnibleのプラグインは、例えばEQやコンプが「音のどこを聴いて」「どのタイミングで」「どれくらい」処理しているのかが、グラフィカルに、めちゃくちゃ直感的にわかる。

説明書とか読まずに適当に起動して、再生しながらAIに読み込ませて、提案された音を聴きながら、今度はこっちがそのグラフィックを視覚的にイジることができるんだよね。
ちなみに上記の画像では紫色のラインがAIが提案してきたEQカーブ。
「ああ、コンプってこういう風に音を叩いてるんだ」「EQがこう動くと、音がこう整理されるんだ」っていうのが、耳と目の両方で理解できる。
もちろんAIの提案自体も優秀で、特にEQとコンプレッサーはすごく使いやすい。ここまで分かりやすくプロセスを見せてくれると、AIに「こういう音が欲しい」と伝えるのも、AIから「こう処理しました」とフィードバックをもらうのも、解像度が格段に上がる。

これはコンプ。提案してくれたコンプレッションは赤い波形。
こういう感じで、視覚的に最初の波形からこういう波形になっていますよっていう風に見える。
そして都度変更を加えることによって、
この波形がまた変更するっていう形。
わかりやすい。
まさにAIが先生になってくれる感覚。
2. Techivation (テチベーション) Full Access Bundle — “宅録アコギ”の天敵「濁り」を消す
そして、もう一つ。Techivationというブランドのフルアクセスバンドルを、Black Fridayセールでゲットしました。
これ、なんと2999ドルとかするんだけどさ
92%オフとかで(笑)。めちゃくちゃ安く買えた。
Xでつぶやいている素晴らしい人の情報で、
本当は399ドルのフルアクセスバンドルだったんだけれども。
先に一番安い19ドルくらいのプラグインを購入すると、
スペシャルオファーが来て、
その後249ドルとかでフルアクセスバンドルを購入できたんだよね。
だから、合わせると約270ドルくらいでお得に購入することができました。
日本円で6万いくらだったのが、4万3000円くらいで購入することができた。
マジでお得。
マジで感謝。
ありがとうございます。
このTechivation、近年すごく評価されてるブランドで、中でも「AI Clarity」っていうプラグインが、ものすごく音をスッキリさせるって言われてる。

で、これが僕の今の環境にドンピシャだった。
家で宅録をするってなると、例えばアコースティックギターでステレオ録音したいってなった時、なかなか難しいんだよね。プロのレコーディングスタジオみたいに完璧な防音や吸音が整ってるわけじゃないから。
何が起こるかというと「音が回る」んすよ。
要は、部屋の中でギターの音が反響して、その反響音まで2つのマイクが拾ってしまう。そうなると当然「音の濁り」が出てくる。位相(音の波形)がズレて音がぼやけたり、特定の周波数だけがブーミーに膨らんだりする。
この「音の濁り」こそが、宅録アコギの一番の敵なんだよね。
「AI Clarity」は、AIがその「濁り」…つまり、ギターの直接音ではない「余計な部屋の響き」だけを賢く見つけて、効果的に除去してくれるプラグイン。
これ、実際に使ってみて本当にびっくりした。「そうそう、このモヤッとしたのが邪魔だったんだよ!」っていう部分だけをキレイに取り除いてくれる。これはヤバい。
インターフェースは味気ないんだけど。
アナログとハイテクの共存
我ながら面白いなと思うんだけど、僕はアコースティックギターっていう「ザ・アナログ」な楽器を弾いていながら、こういうガジェットとかハイテクなテクノロジーがめちゃくちゃ好き。
ミキシングに関しても、ずっと独学で「こんな感じかな?」「こっちのほうがいいかな?」って手探りでやってきた部分も大きい。
だからこそ、AIが「この音源なら、まずこうするのがセオリーですよ」って、迷いのない答えをバシッと導いてくれるのって、すごく「幸せなこと」なんだよね。
だから、僕にとってAIプラグインは「幸せプラグイン」
完全に信頼して「下地作り」を任せちゃう。
今の時代だからこそできるソロプレーヤーの「手間」と「クリエイティブ」の分離だよね。
AIが得意な「音の濁りを取る」「バランスを整える」「耳障りな部分を抑える」っていう、ミキシングの“下地作り”や“土木工事”みたいな手間のかかる部分は、蓄積された膨大なデータを持つAIにやってもらう。
そうやってAIが稼いでくれた時間と労力を使って、僕ら人間は、「どのリバーブを使って、どれくらい響かせるか」「どのビンテージ機材のシミュレーターを使って、音にどんな『性格』を与えるか」っていう、一番クリエイティブな部分に集中すればいい。
これって最高じゃね?
まとめ
というわけで、今回はAIプラグインがヤバいよっていうブログでした。
Sonibleのプラグインは、最近の動画ではすでにガンガン使ってたりします。今後作る動画では、このTechivationのプラグインも積極的に使って、クリアになった僕のギターサウンドを届けられたらなと思ってます。
長々と見てもらってありがとうございました。
みんなもブラックフライデー、いい買い物ができたらいいね。
では、ロン・タイランでした。